TEDTalks 科学と医療
TED
TEDカンファレンス、TEDxイベント、世界中の提携イベントのステージから、世界で最も優れた科学者、医者、医療研究者たちがその発見とビジョンを伝えてくれます。これらに加え、たくさんのビデオが、英語のスクリプトや最大80の言語から選んだ字幕を付けてTED.comから無料でダウンロードできます。TEDは「広める価値のあるアイデア」を追い求める非営利組織です。
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ひとしずくの水の中の生命が織りなす魅惑の世界 | シモーニ・ビアンコとトム・ツィマーマン
エピソード
「息を止めてください。それがプランクトンのいない世界です」と、発明家トム・ツィマーマンは言います。この小さな生物は、私たちの惑星の酸素の3分の2を作り出していて、彼らなしに生命が存在しないことは誰もが知る事実です。このトークと実演において、ツィマーマンと細胞工学者のシモーニ・ビアンコは、一滴の水を3D顕微鏡に映し、私たちをプランクトンと潜るスクーバダイビングの世界へと誘います。プランクトンという魅力的な生物についての知識を深め、気候変動の目下の脅威からプランクトンを守る意義を学んで下さい。
視点を変えるこのトークで、ダニー・ヒリスは、気候変動といった地球規模の問題に対して、創造的な科学的方法でアプローチするよう、私たちを促しています。太陽光を使ったジオエンジニアリング(地球工学)に賛同する立場から、ヒリスは柔軟な姿勢で、好奇心を持ちながら、賛否両論のある解決策に目を向けています。
海洋科学の専門家ナンシー・ラバレイはメキシコ湾の酸欠海域を調査続けています。酸素が足りないせいで生き物が生存できない海域です。メキシコ湾には世界で2番めの大きさの酸欠海域があり、魚や甲殻類が死ぬだけでなく、漁業にも大きな打撃を与えています。ラバレイはその原因を明らかにし、これを防いでアメリカの誇れる自然を取り戻す方法について語ります。
植物にとって最も破壊的な病原体である菌類のため、毎年5億人を食べさせられるくらいの農作物が失われています。菌類学者でTEDフェローのメナット・エル・ガリドが、菌類が植物を攻撃するのに使う分子的なシグナルの理解が大きく進んだ経緯についてお話しします。
「科学のように人類にとって極めて根源的かつ貴重なものをもてあそぶべきではありません」そう話すのは、カナダでは初めての科学大臣を務めるカースティ・ダンカン。科学の任務は限界を押し広げることだと、心から訴える感動的なトークで、研究者は都合の悪い事実であっても公表し、既存の見解に挑戦する自由を持つべきだと主張します。そして私たち全ての使命として、科学が外部からの干渉を受け、抑圧される様子を目撃したら、声を上げるべきだと言います。
宇宙の冷たい闇を地球上のビルの冷却に利用できたらどうでしょうか?この刺激的なトークでは物理学者アースワス・ラマンが夜間の放射冷却、すなわち赤外線が地表から宇宙に逃げ、熱を奪う自然現象を利用するために開発中の技術を詳述します。放射冷却は冷却システムのエネルギーの消費量を劇的に削減できるかもしれません。このアプローチによって、私たちが宇宙のエネルギーを賢明に利用する未来にどう近づけるかを学びましょう。
「地元の人道支援家は戦争という暗闇の中に見える一筋の光です」こう語るのは人道支援の起業家でTEDフェローのロラ・ハラムです。彼女はシリアのように破壊されたコミュニティの現場で働く救援隊員を支援する活動をしています。そういう場所では医療制度の破壊が武器として使われています。彼女の支援キャンペーンの一つは世界初の快挙を成し遂げました。クラウドファンディングで病院を建てたのです。「Hope Hospital(希望病院)」というふさわしい名前を持つこの病院は、2017年に開院して以来、何千人もの子供達を治療しました。ハラムはこう言います。「地元の人道支援家には、困難に負けず根気よく続け、残骸のホコリを払い、命を賭して繰り返し人命救助にあたる勇気があります。彼らの勇気に応えるには、私たちも目をそらさず、背を向けないことです」
死のシンボルである鳥が、犯罪者を捕えるために、生きている人間に手を貸してくれるでしょうか?この勉強になる分かりやすいトークで、法人類学者のローレン・ファーはコンドルが犯罪現場にどう影響を与え、殺人事件を捜査する刑事に役立つ情報を提供するかを語ります。(このトークには残酷シーンがあります。)
「私の夫と結婚してください」は、文筆家で映像作家でもある故エイミー・クラウス・ローゼンタールが、 自らの死と向きあって書き上げた手記。 辛いほど正直に書かれており、可笑しさが皮肉ないたずらのようでもあるこの作品は、多くの反響とともに幅広い読者に読まれました。彼女は後に残される夫ジェイソンが人生を歩み続け、幸せを掴むことについての許しを公言しました。 エイミーが亡くなってから一年経ち、ジェイソンは大事な人を亡くした後の、苦しいほどに悲痛で振り払うことのできない喪失の道のりで学んだことを素直に語リます ー 人生の変化の起点となるような悲しみを経験した人に向けた穏やかな気づきを添えて。
人類は猿から進化したか、魚から進化したか。この講演では、TEDフェロー、魚類学者のプロサンタ・チャクラバーティが進化論についての誤解を解き、私たちは進化の結末ではなく、40億年に渡る過程の一部に過ぎないと教えてくれます。チャクラバーティはこう言います。「我々が進化のゴールではありません。 生命という古代からの巨木の若葉であり、見えない枝で我々自身だけでなく絶滅した親戚や、祖先とも繋がっています。」
2017年10月、天文学者なら誰でも待ち望んでいる連絡を受けたのは天体生物学者のカレン・J・ミーチでした。NASAが他所の恒星系からやってきた天体を特定したのです。この恒星間起源の彗星は、長さ400メートルほどでした。「オウムアムア」という斥候や使者を意味するハワイの言葉で呼ばれることになったこの天体をめぐり、興味深い疑問が生じました。これは太陽系が誕生した時の岩石の破片なのか、超新星爆発によって吹き飛んだ惑星の物質なのか、それとも宇宙人の技術の産物なのか、もっと違うものなのでしょうか。目の離せないこのトークで、ミーチは彼女の研究チームが、遠方からやって来た予期せぬ贈り物のなぞ解きに、限られた時間の中でどう取り組んだかを語ります。
生物学者のダニエル・ギブソンはDNAを編集し、さらにはプログラマーがコンピューターのプログラムを書くようにDNAのプログラミングをしますが、ここでの「プログラム」は、生命を作り出し、デジタル化された情報からタンパク質やワクチンといった生物学的物質を作る力を科学者に与えるものです。彼が現在進めている次なるプロジェクトは「生物学的瞬間移動」で、これは新薬をインターネットに乗せて世界中に瞬間的に届けられるようにしようというものです。この技術によっていかに突発する疫病への対応が変わり、個人に合った処方薬を家庭でダウンロードできるようになるかを学びましょう。
私たちの地球は炭素問題に直面しています。私たちが大気から二酸化炭素(CO2)を除去し始めなければ、地球の温暖化は加速するでしょう。このトークでは、化学エンジニアのジェニファー・ウィルコックスが、樹木と同じような原理、ただし莫大な規模で、大気中からCO2を化学反応を利用して取り出し再利用する素晴らしい技術をいくつか紹介し、実用により目指す成果と欠点の両面を詳細に検証します。
宇宙は信じられないほど古く、驚くほど大きくて、何兆もの惑星が存在します。では宇宙人はどこにいるのでしょう?天文学者のスティーヴン・ウェッブの説明では、宇宙には我々しかいないというのです。この視野を広げるトークでは、地球の外で文明をもつ為に惑星が克服すべき大きな障壁について説明し、人類が宇宙で孤独であるかもしれないことの美点を語ります。ウェッブは言います。「宇宙の沈黙は叫んでいます、『我々は幸運な生き物だ』と。」
銀河を発見し、自分の名前がついたらどんな気分になるしょうか?天体物理学者でTEDフェローのブーチン・ムトゥル・パクディルは、この短いトークで、彼女のチームによる神秘的で新しい型の銀河の驚くべき発見について教えてくれます。
中国は世界最大の公害源であると同時に、今や世界最大のクリーンエネルギー生産国でもあります。中国は今後、どちらの道へ進み、それが地球環境にどんな影響を与えることになるのでしょう。世界最大の人口を抱えるこの国が、どう代替エネルギーに基づく未来を創造していくのか、急速な工業化がもたらした環境破壊にどう向き合っていくのか、データサイエンティストであるエンジェル・スーが解き明かします。
キャサリン・モーアは、まだ若い科学者だった時、待ち望んでいたスキューバダイビングの旅に出ましたが、ある日、長いトゲのあるウニを手で押さえつけてしまいます。しかも頭上にはサメの群れが円を描いて泳いでいます。さて、この後どうなるのでしょう? 話は思いもよらない展開になります。ちょっとした科学とともに、この素晴らしいトークをじっくりお楽しみください。
これまでの生物の細胞はすべて、DNAの基本単位である4つの遺伝子文字(ヌクレオチド)、A、T、C、Gを元にしてできています。しかし、現在はそうではありません。先見性のあるトークを通して、合成生物学者のフロイド・E・ロムズバーグが、6つの遺伝子文字(4つの遺伝子文字+2つの人工文字)で作られた最初の生物を紹介し、この大きな進歩が自然による設計図の基本的な理解にどのように挑むのかを探ります。
マラリアワクチンが開発されて1世紀以上が経つにもかかわらず、毎年何百万人もの命がこの病気の犠牲になっています。どうすればこの極めて重要なワクチンを改善できるのでしょうか? この有益なトークでは、免疫学者でありTEDフェローでもあるフェイス・オシアが、最先端技術と1世紀にわたり蓄えられてきた知をいかに組み合わせて、マラリアを根絶させる新しいワクチンを開発しようとしているか解説します。
薬の処方のやり方を変える必要がある、と医師のダニエル・クラフトは言います。正しく服用されなかったり、有害な副作用を引き起こしたり、単に効かなかったりすることが、あまりに多いのです。このトークと構想のデモンストレーションで、クラフトは未来の個別化された投薬治療に対するビジョンを紹介し、個人のニーズに対応した薬剤を作る3Dプリンターのプロトタイプを披露します。
地球環境を破壊せずに堅牢な未来を築く方法を紹介するこのトークで、持続可能性の専門家、ヨハン・ロックストロームはEarth-3(地球3)モデルを初公開します。これは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)と、人類が生存できる範囲の限界を示した9つの地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)を組み合わせた新たな手法です。地球の安定性と回復力を保ち、包括的で繁栄した世界の発展を実現するための、5つの革新的な政策について詳しく学びましょう。
私たちの科学に対する認識(または誤認識)を形作るのは何でしょう?気象学者J・マーシャル・シェファードが、自分では知っているつもりのことに対し、「確証バイアス」「ダニング=クルーガー効果」「認知的不協和」がどう影響するかを説明し、それをもっと確かなもの—知識へと変える方法を示します。
気候変動の存在を信じない人に対して、あなたはどのように話をしますか?気候科学者であるキャサリン・ヘイホーは、これまで語りつくされたようなデータや事実とは違った切り口があると言います。この示唆的かつ現実的なプレゼンテーションでは、共通の価値観をもとにして相手と繋がることや、気候変動に対して相手が既に考えていることを気づかせてあげることで、気候変動と闘うための糸口を見つける方法が紹介されています。彼女は言いますー「私たちは絶望に屈してはいけません。行動を起こして希望を見出す必要があって、それは今日の会話から始まるのです。」
モントリオール議定書は、世界が一体となって気候変動に対して行動を起こすことができると証明しました。世界で最も成功した環境に関する協定が採択されてから30年後、気候学者のショーン・デイヴィスは、クロロフルオロカーボンを禁止したことによって回避した世界を考察し、現在の環境上の危機に対処するために引き継ぐべき教訓を共有します。
CRISPRといった遺伝子編集技術は、生命を最も基本的なレベルでプログラムすることを可能にします。しかし、これにより喫緊の課題が生じています。新たな種を一から作り出すことが可能なら、何を作るべきなのか?いま存在している人類を再設計すべきなのか?フアン・エンリケスはこの新たなフロンティアの、とてつもない不確実性と可能性を探りながら、遺伝子操作によって起こり得る未来を予測します。
地球と月は一卵性双生児のようなもので全く同じ物質構成でできています。このようなことは他の天体では見られないことなので、とても奇妙です。何によってこのような特別なつながりが生まれたのか? その答えを探す過程で、惑星科学者であり、マッカーサー基金の「天才」賞受賞者であるサラ・T・ステュワートは新種の天体である「シネスティア」と、月の起源のミステリーを解明する方法を発見しました。
フィル・プレートはハッブル望遠鏡を用いた天文学者チームでの研究に携わり、史上初めて太陽系外惑星を直接撮影することに成功したかもしれないと考えました。しかし、彼らの見つけた証拠で実際にそれを立証できたのでしょうか?プレートは、科学の進歩とは間違いをし、それを修正していくことの繰り返しだと説明します。「間違いを認めざるを得ないことは科学をするうえでの代償ですが、その代わり知識と理解という最高のものが得られます」とプレートは語ります。
記録的な数の蜜蜂が死んでいますが、生態学者のノア・ウィルソン=リッチの関心は別のところにあります。それは「蜜蜂が健康で、よく繁殖しているのはどこか?」ということです。答えを見つけるために彼は全米のアマチュア科学者を募り、家の庭や屋上に蜜蜂の巣箱を設置してもらいました。巣箱という小さなデータ工場から、蜜蜂の繁殖に必要な生育環境や、未来の食糧供給システムを安定的に維持する方法を学びましょう。
皆さんは、自分が吸っている空気について考えていますか。あまり考える機会はないかもしれませんね、と起業家でTEDフェローのロマン・ラコンブ氏は言います。その氏が開発した「Flow」という装置の紹介です。手のひらサイズなのに、空気汚染のレベルをリアルタイムに計測できるパーソナル空気質追跡機です。この装置を使うことでどんなふうに街中の道路毎の空気汚染の状態をリアルタイムに追跡して把握でき、さらには皆さんが健康を向上させるための行動をとることを後押ししてくれるのかをご覧ください。
5500万光年離れた銀河の中心に、太陽数十億個分という超大質量ブラックホールがあります。史上初めて、その姿を見ることができます。「イベント・ホライズン・テレスコープ」チームのリーダーである宇宙物理学者シェパード・ドールマンが、TEDのクリス・アンダーソンを相手に、ブラックホールの初の画像と、その撮影のための壮大な世界規模の努力について語ります。
植物は驚くべき「機械」である ― 何百万年もの間、植物は空気中の二酸化炭素を吸収して地下に収蔵し、世界の気候を保っていたのですから。植物遺伝学者のジョアン・コリーは、この特別な能力を拡張すべく研究を進めています。ソーク植物/分子・細胞生物学研究所の同僚たちとともに、コリー博士はより多くの炭素を地中深くに何百年も保持できる植物を作り出そうとしています。こうした過給植物が気候変動を緩やかにするのに、どう貢献できるのか、見ていきましょう。 (この大胆な計画はAudacious Projectという、世界的な変革を生み出し、投資するTEDのプロジェクトの一環です)
ナマケモノは地球上で4千万年生き続けてきました。ナマケモノの成功の秘訣は何なのでしょう? この楽しい講演では動物学者のルーシー・クックが、世界で一番のろまな哺乳類の奇妙な生活の裏側と、その巧みな適応から私達が何を学べるかを話してくれます。
人類は毎年3億トンの新しいプラスチックを生産しています。そして私たちの最善の努力にも関わらず、リサイクルされているのはその10パーセント以下に過ぎません。もっと良い方法はないのでしょうか? 微生物学者のモーガン・ヴェイグは、クリエイティブな適応によってプラスチックを食べるという予期せぬ能力を進化させた細菌の研究をしています。これが拡大し続ける汚染問題の解決に繋がるかもしれません。
頭足類に分類されるタコやイカは、奇妙で大きな分散した脳を持っています。それほどまでの神経系を使って何をするのでしょう? 海洋生物学者のロジャー・ハンロンと一緒に海に潜り、頭足類が皮膚の色や凹凸を瞬時に変える驚くべきカモフラージュ能力を見てみましょう。そのスマートな皮膚や、それを洗練された方法で用いる能力は、別の形態の知性があり得ることの証拠かもしれません。それがAIや生地や化粧品などにどんな大きな変化をもたらしうるか学びましょう。
あなたの足の下の地面は膨大な不思議な微生物の棲み家で、地下で何百年、何千年と生き続けるものもいます。いったいどんな生き方をしているのでしょう? コスタリカの火山や温泉を巡る旅に出て、微生物学者カレン・ロイドが光を当てる地下の生命と、それが地上の生き物にどれほど大きな影響をもたらしうるのかという話に耳を傾けましょう。
タンパク質はすばらしい分子機械です。食べ物を消化し、神経細胞を発火させ、免疫系を支え、その他多くのことをします。でも、自然界には見られない機能を持った新しいタンパク質を設計することが、もしできるとしたらどうでしょう? 未来を垣間見せてくれるこの驚きの講演でデイヴィッド・ベイカーは、タンパク質設計研究所の彼のチームが全く新しいタンパク質をどのように一から設計しているのかを説明し、それが人類の直面する5つの大いなる問題の解決にいかに役立つのかを示します(この野心的な計画は、世の中を良くするための刺激と資金を与えるTEDのイニシアティブであるAudatious Projectの一部です)。
喪に服すシャチや悲しみに暮れる象を題材に、生物人類学者のバーバラ・キングは動物界に存在する悲哀と愛情について証言しています。この驚くべきトークで、多くの動物は複雑な感情を持っていると裏付ける証拠を示しながら、食べることをふくめ、動物をもっと倫理的に扱うべきだと主張しています。「動物は人間と同じように嘆くことはなくても、悲哀感情を持たないわけではありません。動物の悲哀感情は真実であり、見ようと思えば見ることができます」
世界には学術調査が行われていない場所がたくさんあります。敵対的な政府や紛争中の地域です。探していないために見落とされていることが、どれほどあることでしょう? この果敢で予想外の笑いに満ちた話で、古人類学者のエラ・アルシャマーヒが、地球上でも特に生物多様性に富んだ場所であるイエメンのソコトラ島への探検に誘い、政治的に不安定な地域での学術探検調査が素晴らしい発見に繋がりうることを示します。
ヴィクター・ヴェスコーヴォは世界の五大洋すべての最深部を有人探査する初の試みを率いています。TEDの科学部門のキュレーターであるデイヴィッド・ビエロと対話しながら、ヴェスコーヴォはこの探検を可能にしている技術—極端な条件にも耐えるよう設計されたチタン製の潜水艇—について語り、インド洋の底への旅で撮影された、かつて誰も見たことのなかった生き物の映像を披露します。
「気候変動についてはこれまで数多く語られてきましたが、温暖化が進む世界で生きることが私たちの心理に与える影響については、まだ十分に語られていません」と、サイエンスライターのブリット・レイは語ります。この短いトークで彼女は、気候変動がいかに私たちのウェルビーイング(精神的、社会的、そして精神的な健康)を脅かしているかを掘り下げ、私たちが今何から始めるべきか、その足がかりを提案します。
私たちが不注意にも温暖化ガスを大気中に排出して地球を温めてしまう一方で、いくつかの産業的な排出ガスは太陽光を反射して宇宙空間へ返し、地球温暖化を和らげる微粒子を生み出しています。これは私たちがようやく理解し始めている仕組みです。 気候変動活動家ケリー・ワンサーは問いかけます。この効果を操り気候温暖化を軽減できないだろうか?海の雲の増白プロジェクトの約束するものとリスクとを知り、それでどのように気候の健康を取り戻せるのかを学びましょう。
土壌の中には地球上の全ての植物と大気中に含まれる炭素を合わせた量の2倍の炭素があります。生物地球化学者のアスメレット・アセファー・ベルへが土の科学の世界へと導いて、気候変動に対処するために土が炭素を貯留する力をどう利用できるかを説明します。 「土は地球システムの中における生命活動の有無を左右する指標です。さらには気候変動に立ち向かう私たちの味方にすることもできます。取るに足らない土くれという扱いはやめましょう。」
大気中の炭素濃度上昇により植物の成長速度が上がっている陰で、見えない様々な影響が出ています。それは我々の生き残りに欠かせない、栄養素、ビタミン類の減少です。世界における食糧安全保障を題材とするトークで、疫学者のクリスティー・エビが、この深刻化する栄養摂取危機が引き起こす可能性のある多大な健康問題、そして全ての人々が安全で栄養価の高い食料を確実に入手できるようにするにはどうすれば良いかについて、お話しします。
アーティストのサム・ヴァン・アーケンが『40種の果実の樹』という現在進行中の活動の舞台裏を紹介します。このプロジェクトは、桃やプラム、アプリコット、ネクタリンやさくらんぼなどを1本の樹に接ぎ木にして、なんと40種もの果実を実らせる一連の試みです。 このプロジェクトは様々な色合いの美しい花を楽しもうというアートのプロジェクトとしてスタートしたものですが、珍しい「家宝種」とその歴史の保管庫となり、果樹の栽培を人々がじかに触れて(おいしく)学ぶことのできる体験の場となり、食料安全保障を確実にするためには生物多様性が必要だということをくっきりと示すシンボルとなりました。 「ただ食べ物であることを越えて、これらの果実には私たちの文化が埋め込まれています。…そんな果物は、いろいろな面で私たちの物語です」とサム・ヴァン・アーケンは語ります。
野生動物保護活動家でTEDフェローのモアエンジェルス・ムビザが研究していた有名なライオンのセシルが、2015年にトロフィーハンターによって射殺されてしまいました。もしセシルの棲息地域の住民の関与があれば、その死は避けられたのではないかと彼女は考えるようになります。この短い講演で彼女は、母国ジンバブエでの保護活動の実態や、地域コミュニティの関与が重要だと考える理由について語ります。
興味をそそられる研究内容と面白おかしい裏話を交えながら、神経科学者のカミラ・アルンダル・アンデルセンは、脳スキャンを駆使して人々の味覚の研究を行う研究所に私たちを誘ってくれます。アンデルセンは、私たちが食べた物をどのように潜在的に知覚するかについての驚くべき見識を示し、この研究データの活用が、味を犠牲にすることなく体に良い食生活を送ることをどう助けてくれるかについて語ってくれます。
ダイビングを何百回もしてきた海洋生物学者のアヤナ・エリザベス・ジョンソンは、恋に落ちました、魚に。ブダイへの愛の讃歌の中で、この魚が驚くほかない5つの理由(白い砂を排泄することから色彩豊かな「衣装替え」まで)を説明し、地球温暖化によりサンゴ礁の未来が脅かされる今、我々にとって、ブダイにとって、何が危機に瀕しているのかを教えてくれます。
マングローブの森は地球の健康に不可欠で、大気中のCO2を吸収し、たくさんの種類の生物の住みかとなっています。しかし、森林伐採と工業化によりこの豊かな住みかは絶えず脅かされています。TEDフェローで環境保護家のアシュウィン・ナイドゥは、謎多き絶滅危惧種であるスナドリネコの力を少し借りながら、南アジア・東南アジアでは地域住民の力によってどのようにマングローブ林を保護しているかを説明してくれます。
この短く楽しい話では、宇宙飛行士のキャスリン・コールマンが、私達を宇宙ステーションへと案内してくれます。彼女が半年近くを過ごして様々な実験を行い、科学を推し進めた場所です。浮遊しながら仕事へと向かい、無重力で眠り、地球を時速28,000キロで回りながら生活するのがどんなものか聞いてみましょう。彼女曰く「宇宙ステーションはミッションと魔法が一緒になった場所」なのです。
太陽系内でもはるか遠くにある小さな天体の奇妙な軌道が、大きな発見に繋がり得るのでしょうか? 惑星天文学者のマイク・ブラウンは、太陽系の奥深くに隠れた未発見の巨大惑星の存在を提唱し、その存在の痕跡が既に明らかになっている可能性を示します。